けんけんぱっぱブログ

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富はどのようにして運用されるべきか?「富の福音」を読んでみた

 どうもみなさんこんにちは。昨日遂に運転免許を手にした管理人です。1日でも早く運転技術を身に付けたいと思う今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか?今回は「富の福音」を読んだので、こちらについてご紹介させていただきます。

 


富の福音

 

アンドリュー・カーネギーってどんな人?

 まずは、彼がどんな人かを見ていきましょう。彼は1835年、スコットランドのダムファーリンという地で生まれました。12歳という驚くべき若さで仕事をはじめ、「家から貧困を追い出してやる」という確固たる意志を持つようになります。彼の固い意志がそうさせたのでしょう、16歳の時、独学で通信技手となり、その後はペンシルヴァニア鉄道に就職。その後、投資にも成功するなど、いわゆる成功を収めた人です。

 

3つの主なテーマ

 この本は大きく分けて3つのパートに分かれたように感じます。1つ目はタイトルにも書いていますが「富はどのように運用されるべきか」、2つ目は「他企業との関わり、資本家、労働者との関わり」、3つ目は「アメリカの歴史とこれから」です。

 

きちんと読んだのはここだけ!

 今回私は一つ目の「富はどのように運用されるべきか」についてのみ真剣に読みました。というのも、今の私に必要なのは富(資産)に関する運用方法で、残り2つのテーマはそこまで必要ではないと思ったからです。(実際にほぼ最後まで読んだのですが、私自身の知識が追い付かず、また、今の自分にはそこまで必要ではないだろうということで流し読みしていました。もったいない...)ですので今回は1つ目のテーマにのみ絞ってご紹介させていただきます。

 

富は分配されるべきではない?

 世の中非常にお金持ちな人もいれば、非常に貧しい生活を送っている人もいます。こんな状況に対して、「お金持ちはもっと貧しい人にお金を回すべきだ」という考えが出てくるかもしれません。私も最初はなんとなくそう考えていました。「みんな等しくお金を持てたらいいじゃないか」と。しかし、カーネギーはこの考えに対して異を唱えています。彼は「富が均等に分配されれば、飲食などに消費されるだけだ」と言います。つまり、これでは社会の役には立たないということです。彼は「努力している人にお金が集まるべきだ」と言います。そうすることで社会はより発展し、多くの人の生活が豊かになるからです。ふむ、なるほど…

 昔の貴族の豪邸にあった高級品は今では必需品としてどの家庭にも当たり前にあるようなものも少なくありません。これは、努力をする人のおかげで社会が発展したことによるものだからです。

 

ただお金を与えるだけでは真の慈善とは言えない?

 あなたの前に飢えていて、お金を乞う人がいたとしましょう。あなたはその人にお金を渡しますか?一見、その行動は飢えた人を助けたように見え、良いことのように思われますが、一度その人がお金をもらうと、「頼めばもらえるんだ」と思うようになるかもしれません。慈善活動を行うということは、ただお金をあげて終わりではなく、「慈善を行うということに対して責任を持たないといけない」ということです。飢えた人が「頼めばお金をもらえる」という考えに至った原因は紛れもなくお金を挙げた人だからです。

 カーネギーは次のように言っています。「富豪たちに軽率な慈善行為をしないように強く要請する方が、慈善のための寄付を求めるよりも、人類社会の発展にはるかに役立つのである。」これは先ほど例を挙げたように、お金をもらえることが当たり前だと思っている人にいくらお金をあげても社会のためには全く役には立っていません。カーネギーはそのようなお金はドブに捨てるようなものだと言っています。あなたが慈善のために寄付したお金が社会にどのように還元されるのかということを考えることが重要だということが分かりますね。

 ではどうすれば社会の発展と言えるようなことに富を運用したと言えるのでしょうか?例えば、図書館の設立です。一度図書館を設立すれば、そこに多くの人が足を運び、知識の収集場所となります。これは将来の社会発展のために大いに役立っていると言えるのではないでしょうか?もちろん、一人で図書館を建てれるほどのお金は集まらなくても十分です。色んな人からの一定の金額が集まったら図書館を建設するというスタイルをとることも可能でしょう。

 


富の福音 [ アンドルー・カーネギー ]

 

まとめ

 今回は富の運用方法についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか?生きている間のみならず、死後、自分の遺産に関する有効な運用方法についても学べたいい本でした。皆さんの中に新たな視点、考え方が生まれたなら嬉しい限りです。

 ではっ(`・ω・´)ゞ